Bio (Japanese)

Rima Fujita photo

藤田理麻(フジタ・リマ) は夢や瞑想の淵に現れるヴィジョンを、光に満ちた静謐な物語へと昇華させるヴィジョナリー・アーティスト。ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業後、その独自の精神世界を反映した作品群は国際的に高い評価を受け、世界中の個人及びパブリック・コレクションに収蔵されている。

「最後の侍」の血を受け継ぐ彼女の表現には、武士道と仏教思想の真髄が静かに息づいている。
漆黒の画面に浮かび上がる鮮烈な色彩は時間の流れを超えた感覚や、言葉にならない憧憬、そして内奥にひそむ静寂を呼び覚ます。作品は一見すると静謐でありながら、見る者のまなざしが留まるほどに、深い感情の層をそっと開示していく。

その制作の核をなすのは、平安時代から伝わる日本の色「鈍色(にびいろ)」だ。
それは、あらゆる色が溶け合い、差異を失い、やがて涅槃——仏教における完全なる安らぎの境地——へと帰着する状態を象徴する色として、藤田の精神世界を静かに支えている。

フィランソロピーは、藤田の人生と創作活動の核を成している。2001年に設立した「Books for Children」を通じ、亡命下にあるチベットの子どもたちのために絵本を作り、これまでに15,000冊を超える書籍を届けてきた。2006年には、その人道的かつ芸術的な歩みが認められ、日本で開催された国際平和サミットにおいて、3人のノーベル平和賞受賞者~ダライ・ラマ法王14世、デズモンド・ツツ大主教、ベティ・ウィリアムズ氏~より顕彰を受けている。

2016年には、ジョンズ・ホプキンス大学による「Zero TB in Kids」イニシアティブのためにロゴを無償で制作・提供し、ヒマラヤ地域の子どもたちにおける結核罹患率を80%低下させる成果に寄与した。この取り組みは、彼女自身が最も意義深い活動の一つとして挙げている。